2015年12月17日木曜日

クルーズ船のあれこれ

Holland America LineのWesterdam
今年は北は北緯58度まで到達し、南は南緯45度まで一気にいってきましたから、かなりこれまでと異なる旅を楽しむことができたわけですが、今年に思いきって出かけて良かったなぁと心の底では思っています。
 というのは、パリの多発テロではありませんけれど、これだけあちこちで思いもかけない事件が多発してくると、そうそう、心置きなく出かけるという気にならなくなります。ましてやバングラデシュではわざわざ「日本人もこれからはターゲットだ」といった上で日本人旅行者が犠牲になっていますしね。日本政府というよりは日本の媒体ではほとんど取り上げられず、ネット上でしか知ることはで来ませんでした。(というか、私は今や新聞を読んじゃいません。ニュースはすべてネットで拾っています。)
 
 クルーズ船には初めて乗りました。まだまだクルーズ船に乗るには早すぎる、それよりはあちこち自分で歩いた方が良い、と思っていました。しかし、このチャンスだからアラスカクルーズに乗ってみようと思い立ったのです。
 どうせなら、クルーズ船に乗ってサンフランシスコのゴールデン・ゲートをくぐってみたいと漠然と思いましたけれど、残念ながらサンフランシスコを出発点とするアラスカクルーズというのはそんなにあるものではありませんでした。

 というか、クルーズ船というのはどうやって探すのか、それすら知りませんでした。ネットで検索して出てきた最初の船がNorwegian Cruise Lineというフロリダに拠点を持つ船会社でした。ど派手な外板塗装が特徴ですが、それだけ何だか軽そうでした。

次にアラスカにクルーズを多く出しているのは、と検索していたらHolland America Lineというクルーズにぶつかりました。数少ないネット上の書き込みを読んだり、4 Travellersの記事を読んでみたら、結構大人向きのクルーズのようで、船そのものも無茶苦茶大きな船でもないし、見た目が如何にも昔の"客船"という雰囲気。なにしろファンネル・マーク(煙突のデザイン、色、絵柄)が如何にもそれらしいのが落ち着いていて一気に気に入りました。

 すぐさまサイトでアクセスしてみると、今年のアラスカ・クルーズが9月の中旬出発で終わるのだとわかったのが昨年の10月の下旬でした。10月一杯に申し込むと船上で使えるクレジット、つまりエクストラの食事代や、寄港地でのエクスカーションといっている、オプショナル・ツアーの料金が割引になる枠が貰えるということを知りました。そこで慌てて10月末日に申し込みをポチッとしました。緊張でした。

 ところが翌日、自分が申し込んだクルーズを見ると、Tracy Armには行くけれど、Glacier Bayには入らないというクルーズだったことに気がついて、慌ててメールを出して、Glacier Bayへいくクルーズに変更してくれと書きました。返ってきたメールは、そりゃ勿論良いけれど、早期申し込み特典のクレジットは昨日の申し込みではこうだったけれど、それがなくなるけど、良い?ッてんです。うわっ!勿体ないことしたなぁ、ともうこの時点で早くも挫折です。

 実はこの時点では、日本の旅行代理店を通して申し込むということをまったく失念していたのです。2年前の一周旅行もそうでしたけれど、今や何もかも自分で手配して、自分で情報を集めて、ということを繰り返してきましたから、頭からそういう概念を持っていませんでした。

 直接申し込むわけですから、各寄港地で用意されているエクスカーションだって、どんなものが設定されていて、それがいくらになるのかというものを英語で読んで比較して行くのは、これはもう容易なことではありません。何しろクルーズ会社はこれならどうだ、あれならどうだとたった7-8日間のクルーズで4カ所に寄港しますが、全部のエクスカーション説明書をプリントしてみたら、なんと30頁近くになりました。

 それでもひとつひとつはなかなか良い値段(つまり高い)訳ですから、ほとんど手が出ません。結局、参加したのはメンデンホールで、氷河を見に行って、ロープウェイに乗って山の上からあたりを睥睨するというツアーだけでした。こればっかりは自力ではどうにもなりません。

 他には「水上飛行機で飛ぶ」とか、鯨ウォッチング、ラッコ・ウォッチング、サーモンBBQやらお金持ちはどこへでもどうぞというツアーが目白押しです。

食事場所もよくわかりませんでした。多くのクルーズ船がほとんど同様の方式をとっているようですが、原則的にバフェスタイルの気楽な食事場所と原則ドレスコードが設定されているメインのダイニングはクルーズ料金に食べ物料金が含まれています。しかし、ちょっとお洒落で豪華な食事をとろうとすると、エクストラを払わなくてはならないという食事場所が設定されています。

 私たちが乗ったホランド・アメリカの場合はイタリアンが一人一回10ドルのエクストラで、プレミアなLa Fontaine Dining Roomは30ドルだったでしょうか。たった一晩、NYの某レストランのメニューが食べられる、という日はエクストラが50ドルでした。

私たちは一回、イタリアンを食べただけですが、それでも実に堪能しました。エクストラの入らないダイニングは正確にいうと、物足りないディナーでした。あの程度ならリドでえり好みした方がまだ良かったかもです。

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