ネット上には世界中のホテルをブックすることができるサイトが今や雨後の竹の子のようにあって(今考えても巧い表現ですなぁ)、生まれて初めてExpediaで飛行機とホテルを押さえた時のことが嘘のようです。あの時は本当に騙されているんじゃないかと、どこかの旅行サイトで(多分4travelだったような気がするが)「これって大丈夫でしょうか?」と顔の見えない皆さんに聞いたことがあった。しかし、あの時は確信を持って「大丈夫だよ!」と答えてくれた人がいなかった。そしてなんの支障もなく旅が終わった後、Expediaからわざわざ黄色いトラベル・タグが送られてきて、こりゃ、ちゃんとしているんだ、と納得した。そのうちにネット上でガンガンとうるさいくらいに広告が入るようになったら、トラブルを報告する人が見えるようになってきた。
今やホテルはほとんどBooking.comで押さえてきているけれど、あそこも最初は疑心暗鬼のまま使い始めて、なんの問題も起きないままここにいたっている。それまでの普通の日本人の旅行客はそんなところに泊まらないぞ、というようなホテルを探してきて、泊まったりしていたらしくて、現地在住の日本人ガイドに「なんでそんなところに泊まっているのか」と聞かれたことだってあった。だから、毎回チェックインの時にはどきどきの連続で、あんまり精神衛生上良いことはない。
しかし、このやり方で行くと、思いもよらない雰囲気のホテルに遭遇するのが面白い。その上、今やTripAdvisorが世界中に展開していて、あそこのスティッカーが貼られていると取りあえず安心する。これは非常に良い展開を築いていると云って良いだろう。Lonely Planetが良いなぁと思った時に、これに気がつけば良かったと云うべきだったんだろうなぁ。
ブリュッセルで泊まったB&BだってBooking.comでブックしたところまでは良かったのだけれど、実際に行ってみたら、建物はロックしてあって誰もいなくて、雨は降ってくるし、半時間ばかり見物して戻ってきたらようやく人がいて、部屋は二階だといい、上がってみたら、部屋の片隅にカーテンで仕切られているところにバスタブがぽつんと置いてあったりして、こりゃ一体何だよ?と思ったら、TripAdvisorのスティッカーが貼ってあって、ホッとした記憶もある。
そのTripAdvisorでクアラ・ルンプールのホテルを戯れに見ていたら、同じホテルなのに、扱い金額が格段に安いホテル代理店があった。これまでに聞いたことがない名前だ。なんでだろうと思って見に行くと、ctripという名前で、なんと「中国パスポート所持者限定価格」なんつうのが存在する。つまり、中国人優遇料金サイトなんである。もうビックらこいてしまったのだよ。中国人には全くの薄利多売を目指しているのだろうか。
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