NHKの「ドキュメント72時間」はなかなか見せる番組で、比較的好きだ。しかし、時には、こんなのどうでもいいよ、というような設定もある。
昨日の回は「利尻島のユースホステル」だった。最初は面白そうで見たんだけれど、お客が送迎のバスかなんかでいっぺんに到着すると、スタッフやすでにいるお客が全員で玄関に出て「おかえりなさァァァァい」とドンチャン迎え、お客たちは「ただいまァァァァ」と叫ぶ。ここで、もう「あぁ、こりゃだめだ」と嫌になった。 夜7時になると、昔どこのユースホステルでも定番だった「ミーティング」があって、ギターで歌い、どんちゃん踊るのだった。もう完全に嫌なパターンだ。そりゃ年寄にはもうこんなのうるさいよ。
欧州でYH Internationalやら、YWCAには泊まったことがある。不思議とYMCAは避けてきた。大昔のYMCAはホモの拠点だったからだ。ロンドンのYHはバスルーム付きツインだったけれど、シャワーはシャワートップが壊れていて、半分まんま出てくる状態だった。NZのオークランドのYHは一旦バスルームの電灯スイッチを入れるとファンが回り、それが消してもしばらく回り続けるやつで、夜中にトイレに行くと、あまりのファンの音のうるささで眠れなくなった。ここのキッチンは冷蔵庫に名前を書いて入れておいても盗まれた。ボストンのYHではダブルベッドのツインにアサインされたんだけれど、フロントでシングル・ツインにして欲しいといったら、ちゃんと変えてくれた。朝からベーグル付きの朝飯がついていた。これまで泊まった中では一番だろう。部屋のグレードでいったら、バーゼルのYWCAは新築のツインがあって、値段もそれなりだったけれど、シャワーからなにから万全だった。その代わり、旧館には得体のしれないおじいさんがいて、キッチンの包丁はどれもこれもおもちゃの包丁かと思うほど切れなかった。モントリオールのYWCAはあまりにも利用者がいなくて驚いた。キッチンにいってみると誰もいなくて不気味だった。
欧州にはMotel Oneがどんどんネットワークを広げていて、世の中随分変わってきた。古いファミリー・ビジネスのホテルはやっていけなくなるかもしれない。ウィーンの中央駅の前のMotel Oneでは最上階にアサインされて、とても良い景色だったし、街中にもトラム一本で行けて、とても便利だった。