2020年2月5日水曜日

二度目

 メトロポリタンで二度目のPorgy & Bessを見た。
とにかく追加公演の第一回だから、満員の盛況
私もいつものfamily circleではなしにbalconyの切符を買った。それだけで97ドルもした。それでも、音は明確にちゃんと聞こえるし、やっぱり高い金を出して下に降りてくると俄然違う。
観客の中にはアフリカ系の人たちがとても目立つ。ひょっとしたら半分近くはそうじゃないだろうかと思うがそれは大げさとしても、いつもと比べようがない。
日本人は多分いないんだろうなぁと見渡してみるが、見当たらない。
ところが驚くべきことに帰りの1番地下鉄のダウンタウン行きのプラットフォームに、グリーンの無地のそれにしては派手な訪問着を着た女性が普通の洋服を着た男性と立っていた。そこにいた何人かの乗客が写真をとっていたくらい目立つ。「お〜、目立ちますね!」と言って横を通り過ぎたら、嬉しそうだった。
この演目のオーケストラピットはもうギチギチ。何しろ上手にはティンパニーの他にドラムセットが置いてある。ちゃんとしたフルセットである。古そうだけれど、シンバルはちゃんとジルジャンだ。シロフォンと木琴があって、その上、ど真ん中にフルグランドピアノが収まっているのには驚いた。
そして何よりも普段のオペラでは全くお目にかからない、バンジョー奏者がいる。この演目ならではのことだ。
 今回は前回と違って観客に子どもたちがいるわけではないので、変なところで変な笑いが起きたりはしないのが落ち着く。
 Bessにコカインを売りつけ、ニューヨークへ連れ出す悪者のテナーが声に艶があってとっても良い。

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