ドモドッソラの駅 ノヴァッラへ行く列車は2番ホームの先端から出るんだというんで、荷物をゴロゴロして珍しく動いている1番ホームのエレベーターで下に降りたら・・なんと2番線ホームに上るエレベーターが動いていない。イタリアだから、まともに動いている方が珍しいと諦める。
ところが一向に電車の扉があかない。そのうちに係員と思しき兄ちゃんが降りてきて、「この電車はキャンセルになりました。1時間後に1番ホームから次の電車が出ます」という。この旅にはつきもののトラブルで、こうなると驚かなくなる。
六月の豪雨でタッシュからヴィスプの間は電車が運行できず、代替のバスで繋いでいるのだけれど、その仕切りはあれだけの谷間のクネクネ道を立派に支障なく処理しているのは見事という他ない。なにしろ、スイスの中でも稼ぎの高い方なので、この時期に閉鎖したら大変なことになる。
ツェルマットからミラノへ移動する。ブリッグの駅では、むかいのホームにドモドッソーラ行きが停まっていて、予定の一本前に乗ることができた。切符はBrigまでしか買っていないが切符売り場まで買っていたら電車が出てしまうかもしれない。駅にいた鉄道の係員に聞いてみると、10フラン余計に払えば電車の中でも買えるよと。えぇい、とそのまま乗る。しかし、誰も検札に来なかった。つまり、この区間、ただで乗ってしまった。非常に順調。
ところがドモドッソーラから先は波瀾万丈だった。まず乗り継ぎのバスを選択しようとすると、そのバスにはトイレがついていない。年寄りに2時間のバス旅行はちょっとキツい。それではと電車で遠回りをするルートを選ぶ。これがすべての始まり。
まず、ノッヴァーラ行きの電車がどうやら二両編成が故障らしく、運休してしまう。1時間後に他の編成を持ってきて、これで押すことになる。走り出してみると、この電車がギンギンの冷房。寒くて寒くて。ようやくこれがノッヴァーラに到着してみると、接続するミラノ行きは出たばかり。次は1時間後。結局待ち時間を入れて全部で9時間を要する。
発熱からようやく回復したばかりの身にとっては辛く、長い一日だった。
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