2015年7月9日木曜日

150708 (水)いよいよ帰国。Smoky Sky

50日目

 昨日バンクーバーへ帰って来る途中の空が、めったやたらと霞がかかったようになっていて、それがなかなかとれません。と思ったら今朝のテレビはバンクーバーにも山火事の影響でスモーキーなんだといっています。暑さが続いているだけじゃなくて、全然雨が降っていないって言ってますから、危ないです。サスカチュワンの山火事はまだ燃えているみたいだし。

 今回最後のホテルはRadisson系列のPark InnというHoliday Innあたりと同レベルの、まぁいってみればビジネスホテルといって良いクラスだけれど、最初からこの名前でなかったことはこの建物の古さからいって明らか。以前の経営方式をそのままにして、Park Innを名乗っているものだから、Park Innの良さを期待してブックしたのは間違いだったといって良い。その辺の古いホテルとあんまり変わりがない。ダウンタウンからSky Line(この電車は本当はなんと呼ぶのが正解なんだろうか?Canada Line?)で2-3駅だし(駅までがわれわれ年寄りにはちょっと遠すぎるが)、トロリーバスも走っているし、ダウンタウン中心よりは幾分安いという程度。しかし、チェック・アウトが正午だというのが良い。「Don't Disturb」カードをぶら下げて近所を散歩する。本当はJapanese Canadian National Museumを訪問してみようと思っていたのだけれど、開館が11時ということで時間がとても中途半端になってしまうので断念。

そういえば近所にスーパーのSafewayがあると聞いていたのだけれど、一度も行ってなかったなぁと、裏の並木道を歩いて上がっていく。裏の道を上がってみると、この周辺はもう病院ばかりだ。そういえばBostonで泊まったホテルも周りは有名な病院ばかりだった。そういえば昨日、チェックインをしてすぐに驚くような爆音を聞いて一体何事かと思ったら、裏の大きな建物の屋上にヘリコプターが降りてきた。多分患者を運んできたのではないだろうか。

で、そのSafewayだけれど、単独で建っているわけではなかったのだ。多分できてからそれほどの時間が経っているわけではないだろうと思われる綺麗なショッピング・モールの中に入っている。これがCity Squareという名前になっている。しかも、一階には中国系の新鮮な八百屋が入っていて、無茶高いのだけれど、あの美味しいcherry goldを売っていた!



そしてFood Courtには台湾飲茶屋、チャイニーズ、SUSHIなんてのまで並んでいる。やや、これはこっちにも足を運ぶんだったなぁと後悔する。この辺にはWhole Food Marketはあるし、Save On Foodもあるし、とても便利だということが判明。それにしてもこのあたりにPark InnとHoliday Innしかないのは納得がいかない。




 昼になって、荷物をゴロゴロと転がしながらBroadway - City Hallの駅からSky Trainで空港へ向かいます。あんまり早く到着してしまってdepartureのボードに載ってません、全日空便。このフライトは稼いだマイルで手にした切符です。生まれて初めてです。これまでの人生、航空会社のマイレージにはまったく恵まれませんでした。何しろ一番飛行機を利用していた時期に登録していた航空会社が次々になくなっちゃったり撤退したりでまったく縁がなかったのです。

 やや半時間ほど、見つけたベンチでチェリーを食べながら待っている間にもそうでしたけれど、飛行場の中を行き交う人々を見ているととても面白い。途中で中国系の幼い女の子を連れたお母さんが近寄ってきて何か、声をかけるんです。「I beg your pardon?」と聞き返すと「チャイニーズ?」と仰るんです。「I'm not, I'm sorry」といってしまいましたけれど、これで良かったんですかねぇ。きっと何かとても切羽詰まった雰囲気でしたけれど。

 全日空のチェックインはオンラインで済ませていましたけれど、いってみるとセルフの機械がありませぬ。カウンターの女性はアジア系の方でしたけれど、英語でした。私の荷物はなんと22.4kgとぎりぎりです。しかし、全日空はエコノミーでもチェックインバゲッジは2個まで受けると書いてあります。太っ腹だなぁ。セキュリティー・チェックはもうこれ以上ないだろうというほど投げやりで、ルーズで真面目さに欠ける、無礼なものでした。こんなに腹が立ったのは久しぶりです。後ろのスペイン語系のおかあさんはサンダルなのに、なぜか靴を脱げといわれていましたけれど、あれはレイシズムといっても良いんじゃないかと非常に向かっ腹が立ったなぁ。

 ゲートまでいってみると、ワンワンと人はいない。これは満席じゃないだろうと思わせる。ゲートの真ん前に行って座ってみると、どう見ても日系と思われるお歳のカップルが目の前に座る。長旅を前に不安そうだけれど、これまでの人生をお伺いしたい誘惑に駆られる。羽田に着いてみると、乗ってきた飛行機が見えるところで記念写真を撮っていたのが印象的だった。
今回はなんといっても一番後ろから二列目なので、もうそろそろボーディングが始まるだろうと思われるときに真っ先に立ち上がって並んだ。すると地上職員のアジア系の女性が優先搭乗が先だからまだ早いというので「一番奥だからね」という。奥の席から先に入らせるシステムをとれば、こっちだってこんなことをしなくてすむんだぜ。しかも、ボーディングパスを読み込ませるときにパスポートまでチェックする。その時に帽子を取れという。悔しいから英語がわからない振りをする。腹が立ったら英語がわからない振りをするという手段があったことを思いだした。

 さすがに狭い座席に9時間の滞在は疲れる。ヒュー・グラントの「THE REWRITE」という映画を見ました。ま、彼の映画ですから、それほどのものではないものの楽しめました。
  久しぶりなので機内食をアップしておきましょう。私は和食を選びました。だって洋食はラビオリだというのですよ。機内食のラビオリが美味しかった記憶なんてどこにもありません。和食は鮭の照り焼きだったかな?どう見ても小ぶりの弁当に蕎麦がついているといった風情です。味噌汁が提供されるのですが、これはもう要らないというものです。
蕎麦についてきたワサビなんですが、これが今時見たことがないという位の緑色です。しょうがねぇなぁと鼻で笑いながらたっぷり付けて口に入れてびっくりしました!もう死ぬかと思うほどの辛さです。鼻から喉がフガフガです。思いっきり水を飲みました。あぁ、びっくりした。それにしてもここについてきた水が「KUROBE」ってんですが、これ、わざわざバンクーバーまで運んできたってことでしょうか?バカじゃね?エラいのは食器です!なんとちゃんと金属です。何本か持って行かれちゃったんじゃないでしょうか。私の品性が疑われるので、持っては来ませんでした。
到着前に出てきたのは、まるで昔のカンタスが配っていたような紙の箱に入った弁当でした。酸っぱいリンゴとまぁまぁのリンゴと「これは一体何もの?」というようなしょっぱい具が入った冷たいバンズです。腹が減ったので食べましたよ。これはちょっと食べただけ損、といったものですが、わが家の食生活からいったら普通の食い物です。




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