2015年5月23日土曜日

150522

三日目
 風邪の調子がよろしくございませぬ。咳が止まりませぬ。どんどん声がかすれてまいりました。

 のんびりとホテルを出まして、今日はライデンの街を歩こうじゃないかと動き出しました。レンブランドの生家の方が静かだからとそっちに回ったらちょうど四角い風車のそばの橋が船が通るというので上がっていました。通勤途中の人たちが待っているとやってきた小さな古い船は家族三人の船らしく甲斐甲斐しく息子が操船をしている横で60代と思しきお母さんはくわえタバコで見ています。ところがこの船が通り過ぎても、まだ他に船が通る予定があるとかで、橋が元に戻りません。みんな迂回の橋へ回ります。この時、近所のお兄さんがドローンを飛ばしてその様子を撮影していました。するとどうでしょう、カモメの奴らが次から次に飛んできてドローンにちょっかいを出します。人間はただ見上げているだけ。日本は騒ぎすぎ。そしてすぐに忘れちゃう。

 ところで全然話は変わりますが、オランダの八百屋が売っているマンゴーがこれ、むちゃくちゃ安くて美味いんです。よく日本で売っているものに比べたら多少小ぶりですが、完熟で、たっぷり甘くてたった1ユーロ。なんとコートジボワール産です。こりゃうまい。

 市立博物館に赴きました。ラーケンハル市立博物館といってライデンの繊維産業が盛りの頃に建てられた布メーカーのホールだったという建物です。産業革命前はライデンの織物といったら、それはそれは大絶賛だったそうですが今やまったくなくなってしまっているんだそうです。建物もなかなか趣があって興味深いものがあります。そのうえ、ライデンゆかりの画家のものがしっかりと管理されていて、なかなか好感の持てるミュージアムです。そりゃもちろん格が違うよ、ということになりますが、デン・ハーグのマウリッツハウスの係員たちの木で鼻をくくった態度とは大きく異なり、とてもファミリアです。

 かえりにレセプションのおばさまが日曜日にシーボルト博物館のそばでジャパン・マーケットが開かれますよ、というのです。そうか、それじゃ、今日はこれから日曜日に予定していたロッテルダムに行ってしまおうか、ということになりました。

 昼飯をどうしようかと言いながら電車はロッテルダムの驚くような近代的な駅舎へ。駅のインフォメーションのお姉さんに道を聞いたら、まっすぐ行けばいい、歩いてたったの15分だというのです。歩きました。結構あります。ここは荷物を持って入ることは許しません。私はわずかにカメラのみ。ブリューゲルがあるという話でした。しかし、お父さんブリューゲルのバベルの塔一枚きり。ドガもあの彫刻一点のみでしかもケース入りです。一部見られなかった部分もありますが、15-6世紀から近現代まで一応のラインナップです。

 連れ合い調査員の話によるとロッテルダム・ブラークの駅のそばで火曜日、金曜日、土曜日、日曜日にマーケットが開かれるんだというのですが、マーケットの準備はあるもののマーケットのかけらもありません。後で調べると金曜日の「き」の字もありません。どうしたこと?

 帰りはよれよれしながらロッテルダムの駅へ。スキポール経由アムステルダム行きという電車に飛び乗ったら、デン・ハーグHSのあと、スキポールまで全部通過です。ようやくスキポールに着いたのは午後550分。ところが戻る電車のホームに行ったら電車が軒並み遅れ。いったい何があったのか、皆目見当がつかない。そういえば、昨日も電車は乱れていたっけなぁ。


15,958歩。くたくた。

2 件のコメント:

  1. 薬は持参してますか? お大事に!

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  2. 持ってきてますよん。ご心配かけます。母ちゃんのがうつったみたい。向こうは治っていますが。

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