七日目
いよいよ、オランダ最後の日です。明日はフランクフルトへ向けて移動します。
前回アムステルダムに滞在した五日間より、なんぼか楽しい一週間でした。もちろん二度目で慣れているということもありますが、何しろオランダという国がとてものんびりしている印象があって、その上、アムステルダムやロッテルダムのような都会は別にして、地方の町は特に暮らしやすそうに見えます。もちろん若い人たちは物足りないのでしょうけれど、われわれ高齢者にとっては、日本よりも数段のんびりしていられるような気がします。
それもひとえに宿をLeiden駅前に設定したからではないかと思います。ハーレムに入って、ハルス美術館を訪ねたのですが、こんなにいい町だったのかと、ひどく気に入りました。何しろお店というお店が軒並み小洒落ています。ライデンのガサツな雰囲気とは大きく異なりますし、アムステルダムのこすっからさがありません。行き合う人は目が合えば、昔のアメリカのように目で会釈をしますし、とても教育が高い雰囲気がします。
アムステルダムに固執しなかったことが功を奏した形です。
昨日のオペラといい、先日のコンセルトヘボウのコンサートといい、数々の美術館といい、今回の旅がオランダから始まったのは良かったなぁと思います。
だからというわけではないのですが、ここからアムステルダムへ回って、今日は午後はエルミタージュの美術館へ行きました。もうすでに電車にはいつものように遅れが出ています。
アムステルダムまでは20分くらいです。オランダという国がそれほど大きくないのがこれでよくわかります。電車を使えば、どんどん移動していくことができます。
アムステルダムの中央駅からはまた地下鉄で、ワーテルローまで。あのオペラハウスとエルミタージュはたいして離れちゃいないのです。
ここのエルミタージュはロシアのサンクトペテルブルクにあるエルミタージュの出張所(?)で、大体半年ごとに展示品は入れ替わるようで、今回は行ってみるとナポレオンがテーマで、ちょっと私にとってはあまり満足する展示ではありませんでした。しかし前回私たちが初めて入ったときは、レンブラントやら展示されていて、底の知れない収蔵品の数々を思わせて嬉しくなったものでございました。サンクトペテルベルグまでは出かける気もそれほどしないのですが、もし、エルミタージュがどっと見られるというのであれば、行くかも知れないですねぇ。
アムステルダムからライデンに戻るときには、電車がハーレム経由なのか、あるいはスキポール経由なのかという選択肢があって、スキポール経由の方がストレートに行きますから、近いのですが、なぁに、たいして時間も変わりませんから、どっちに乗っても大差ありませぬ。
明日はいよいよ、フランクフルトへ移動します。
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2015年5月27日水曜日
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