2015年10月2日金曜日

20151002 ダニーデン

起床時間はなんと6時です。日本のバスツアーよりも強行軍です。7時に荷物を出して朝食。なぁにちょっとくらい早くたっていいだろうと10分前にダイニングに行ったら、案の定もうすでに何人か食べている。毎朝同じようなメニューでは飽きるねといったら、何いってんだ、うちにいたって毎朝同じようなものを食べているじゃないかってんですな。なるほど、おっしゃる通りでございますな。

  このバスはてんでんばらばらに番号を振ってございます。一体どういうことかと思ったら、昨日座った座席についていた番号の次の番号を探して座れってんです。探し出したら、3列ほど後ろの席でございます。明日はどっと前の方に動く様子でこれは困ります。なにしろ眠れなくなっちまいます。というのはいくら前の晩に寝ても、ドライヴァー&ガイドのAlexの英語を聞いていると、あたかもお経を聞いているようで自然に寝入ってしまうのでございます。こんなに英語がわからんものだとは思いませんでした。


Oamaruというなんだか「お余り」のような名前の街で休憩ということになりました。一時間です。こんな田舎町で一時間なんかどうするんだと思っていたら、なんとこの街はアンティークというか、古い町並みそのものが売りのようで、それこそ東欧の街が社会主義のおかげで昔のまま残っていたのが功を奏して観光地になったようです。街のインフォメーションのトイレの前でバスを降りると、そこが古いラジオなんかを積み上げている家です。へぇ、と思いながら入っていったら、本当にコミュニティFM局で、おじさんがヘッドセットをかけて喋っております! 

 裏の道へ入ってみると、倉庫をそのまま使った昔の衣装で写真を撮る店やら、これでどうだと言わんばかりの骨董品(と言ってもまだガラクタの部類に属するものが大半)の店なんてのが軒を連ねていて、とても一時間では楽しむことができないことがわかりました。  もうこの街は海に面していて高台へ上がってみるとそれはそれは素晴らしい景色が広がっておりました。今日はとても穏やかな海ですが、この海は外海に面していて、まさに太平洋。この東は南米になるというわけです。それにしても海の色がエメラルド色です。


小一時間突っ走っていよいよダニーデンに到着です。ガイドブックにも書いてありましたけれど、この街には長さ161.2mながらなんと47.22mあがっているという恐ろしい斜度の坂道があります。まぁ、サンフランシスコあたりにあってもおかしくはなさそうな斜度。これを見に参りますと、私達の他はもう全員が中国観光団でございます。中国様様は、わが日本国だけではないわけで、こちらもそうとうな「様様」でございます。この坂道はBaldwin Streetと申しますが、この街の要人だった人の名前が付いているんだそうです。わが観光団の人たちが「上がろう!」というわけがございません。



  Settlers Museumすなわち入植者博物館でひとまず解散となります。とにかく4時にここへ来ればバスが日ホテルに連れて行ってくれるということだけを確認して、街へくりだします。その前に昼飯だというので、博物館のカフェでサンドイッチとかぼちゃカレースープで腹を満たして、St. Paul’sの教会、プレスビテリアンのファースト教会、美術館、その辺りを巡っているうちに4時に近くなってしまいます。

  今日のホテルはメルキュールですが、ここの係りのお姉さんたちの話も全く理解できません。今日は「ハギス・セレモニー」のデモがあります。昼から三人のボランティアを募っておりました。このホテルはwifiに関してはからっきしケチくさくて、無料で繋がるのはたった一時間だけ。その後は二時間5ドル。その後はといえば12時間15ドルだとか言っています。  ホテルのおばさんが夕食は7時だと言っていたのですが、ドライヴァー&ガイドのアレックスは6時から酒が飲めるとか言っていたなぁと思ったのですが、酒は飲まないからと6時50分頃にダイニングへ行ってみると誰もいない。他の団体だけだ。あれ?という顔をしたら、係りのお姉さんがOast Hallでどうのこうのというわけです。あれま!連れて行ってもらうと、これはどうやらEastのことのようで、今やみんなが椅子に座り、ボランティアの三人がスコットランド衣装が描かれた前掛けをつけてバグパイプと本チャンの格好をしたおじさんに挟まれております。

  このおじさんがこれまた全くのスコッティッシュ訛りで全く理解不能!まさに言葉の通じないところに来たという雰囲気そのものです。「ハギス」ってのは羊の内臓を腸詰にしたものだそうで、いって見れば「レバー・ペースト」です。私は羊が苦手な上に、ホルモン系はダメだし、その上ペースト大っ嫌いですから、当然無理!  それよりもボランティアに手を挙げた一番のひょうきんおじいさんの演技が最高におかしくて、言葉がわからなくてもそれで大笑いをしました。


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