2015年10月7日水曜日

20151007 フランツ・ヨーゼフ

朝起きると、全く雲がありません。全く風が吹いていません。昨日の夕方ここに到着した時とは打って変わってベストな気候になっています。運転手兼ガイド兼アレンジャーのAlexに引き連れられた人たちが全部で10名。案内の女性職員の注意事項の説明を聞き、いざ河原にできているヘリポート、といっても砂利が敷いてあるだけ、に到着。そこへヘリコプターが二機あらぬ方向から飛んできます。いったいどこから現れたのでしょうか。

 事前に私たちは一人一人体重を測られます。盗み見ていると私の名前の横に62kgと書いております。そんなはずはない!なんせ家にいる時は64kgあたりを上下しているというのに、こんなに好き放題にバフェの飯をがぼがぼと食っていたというのに減少しているはずがありませぬ。こんな計測で大丈夫なんですかね?

 いよいよ乗り込むことになったらパイロットが自分で、君がこっちであんたはあっちと割り振ります。なにしろ男性二人に女性が四人という組み合わせだったので、男性二人は行きも帰りも後ろの席です。行きも帰りもと書きましたけれど、氷河の上を飛んで万年雪の上に着陸したのです。
これには大感動でございますが、なんとこのパイロット、デジカメで我々を撮影したと思ったら、ヘリの後部で何やらこちょこちょとやっていて、あっという間にこれをプリントして、綺麗なカタログに挟んで20ドルで売りました。うまい!流石に買ってしまいました。

 それから今度はまた飛び上がり、またもう一つのFox氷河を見て戻ってくるというフライトでした。こんな経験はこれまでなかったわけで、ものすごく感動してしまいました。今まで、こんなことをする連中はスノッビィーな奴で嫌な奴だと思っていたわけです。私たちがヘリ飛行から帰ってきてから、何人もの人が私に「どうだったの、ヘリは!?」と聞いてくれるんですが、私がそっち側だったら決してそんなことは聞かなかっただろうという人間なんでございますよ。その私がですね、こんなに有頂天になるとは実に予想外でございましたよ。
 何度も何度も足跡を雪の上に残し、それを写真に撮影しました。

 ところでこの氷河の名前はなんとフランツ・ヨーゼフ氷河と呼ぶのでございますよ。フランツ・ヨーゼフといえばあのハプスブルグ家の最後の皇帝にしてエリザベートの夫であったあのフランツ・ヨーゼフ以外に考えられないではありませんか。しかし、何故にこのニュー・ジーランドに彼の名前をつけるに至ったのでございましょうや?
 ウィッキペディアによると、ドイツ人の探検家、Julius von Haastが1865年にそう名付けたのだと書いてあります。マオリの言葉ではKa Roimata o Hinehukatere、つまり「ヘネルカテレの涙」という名前が付いていたのだそうです。勝手に名前を変えちゃった、という点ではほとんど日本の北海道みたいなものでしょうか。

ぐったりとして寝ている間にバスはHOKITIKAに到着。昼飯と相成りました。さて、もうランチのメニューとしては材料が出し尽くしてしまいましたので、思案投げ首。結局、ちゃんと食べていないフィッシュ&チップスということにしました。ブルー・コッドとフィッシュバーガーを頼んでみました。すると、ブルーコッドは輪切りのタラをそのまんま揚げたもの。塩を振ってもらいましたが、私の好みとしてはタルタルでいただきたかったですなぁ。もう一つのフィッシュバーガーですが、何の魚かわからないのですが、その揚げたものがビーツやレタス、トマトなんかとタルタルでバンズに挟まっているという私好みのものでございました。たまに食うと、この種のものはうまい。しかし、あとあとまで揚げ物のゲップが出てきてしまうのには閉口するわけです。

ここからバスはArthurs Pathという峠にかかります。どんどん上がっていくのです。このあたりの景色はもう驚くべき景色であって、どこにもこんな景色は見させてもらったことがありません。
 そしてここから私たちはKIWI Railに乗って一気にクライストチャーチへ向かいます。全く期待していなかったのですが、この列車が素晴らしい鉄道で、豪州人のマルコムが継ぎ目の衝撃を感じないこの線路のメンテもすごいけれど、車両もすごいと関心していました。彼は現役時代に仕事で東京から大阪に新幹線にも乗っているというのですが、その彼も感心していたくらい。車両もスイスの花形列車、氷河鉄道に勝るとも劣らない。横を流れる氷河から流れ出たワイマカリリ河がとても素晴らしい景観を作っています。





にほんブログ村 旅行ブログ 親子・夫婦世界一周へ

0 件のコメント:

コメントを投稿

海外旅行者障害疾病保険

   旅行に出るときは怖いので保険をかける。ところが70歳をすぎると、保険会社が警戒をする。ネット上で気軽にかけられる、というのが概ねほとんどの損保の宣伝文句だけれど、70歳を超えたらネット上では受け付けないという損保が多い。しかもそれは31日以内だという。  つまり、70歳以上...