昨日の夜中に上の階がギィギィとうるさく、椅子か何かを床にひきづる音がしたので、朝飯後に上まで上がって見たら、会議室になっていて、今日の会合のために椅子を並び替えていたのでした。ウルセェウルセェ。
さて、この度のイタリア北部の旅はいよいよ最終日となりました。実は私はもうすでにここまできて、博物館、美術館、教会には飽き飽きしています。
それでもレオナルド・ダ・ビンチの最後の晩餐を見たサンタ・マリア・デッレ・グラツィエ教会ですが、「最後の晩餐」は見ましたけれど、肝心の教会の方は時間潰しに入っただけで真剣に見ていませんでした。これでは大変失礼なので、見せていただきに参内しました。外観の物珍しい感じに比べると中は思いの外普通、といってはなんですが、むちゃくちゃ派手ではありませんし、むしろ厳粛な気持ちになりそうです。珍しく日本人観光客をちらほらと見るのはやっぱりレオナルド・ダ・ヴィンチを見に来て、時間あわせのために、じゃ、教会にでも入ってみるか、というパターンじゃないでしょうか。何しろ日本人のキリスト教徒は人口の1%ですし、ましてやカトリック人口は相当低いと思います。私だってカトリックじゃないですから。それでも献金は毎回必ずしていますよ、と人にいうようなことではございませぬ。
この近所には確かレオナルドの博物館があったと思います
しかし、私たちはスフォルツァ城にむかい、ミケランジェロの「ロンダニーニのピエタ」を見に参りました。これはまだ見ておりませぬ。未完のピエタは他でも確か見ております。これは展示方法がかなり考えられていて、非常に厳粛に見ることができます。ワンワンうるさい子供たちが入ってこないだけ、ゆったりと見られます。ロンダニーニってなんだよ、と思ったら人の名前だったんですね。
絵画ギャラリーもじっくりと見せていただきました。
午後2時半に休憩時間が終わって午後の公開が始まるサンタン・ブロージョ聖堂を見に行きます。中に入れていただくとそれほどの派手さを感じないのですが、主祭壇に近づくに従って、これがそう簡単な祭壇ではないことに気がつきます。ギンギンギラギラなのです。説教台は大理石で、下部には仔細な彫刻が施され、祭壇の天井はギラギラのモザイク仕上げです。ミラノの守護聖人、大司教アンブロージョです。いや、これはびっくり。しかし、カトリックの考えにはもはやついてはいけませぬ。
夕飯はツェントラーレ駅からすぐのお店で絶品のスパゲティ・ボンゴレを堪能。別にどこかの本に出ていた店、ってことではないのです。たまたま通りかかった観光客向けとは思えない店です。入ったら北欧かもしれない言語を話す高校生の一行、20人ほどが入っていたのですが、もう暗くなったので、探し回るのは嫌で入ったんですが、これが旨いの!今回の旅は、知人からミシェランを借りたりしていたんですが、行き当たりばったりで入っても、これはあんまりいただけないなと思ったのはほんの少し。ほとんどのお店が美味しくて、今でもまたパスタを食べたいくらいです。
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