宿泊中のThe Andrew Hotelは小さなホテルですが、手作り感満載で、スタッフはみんなとてもフレンドリーでなかなかよろしい雰囲気なのですが、フロントを通るたびにいる人が違います。いったい何人いるんだろう。
妙にビジネスライクじゃないし、なんとなくB & Bの雰囲気も感じられるホテルです。ここだったら定宿にしてもいいかもしれません。ただ、部屋は小さくて、小さなベッドを二台入れたらもうそれで目一杯ですから、デスクも小さくて、コーヒーメーカーも、冷蔵庫もありません。どこかの部屋で誰かが扉を離すと、ドッシ〜ンと衝撃が走ります。それでも、なんとなく、落ち着きます。
コンチネンタルの朝飯が付いているというのですが、一体どこで食べるのかと思っていたら、なんと各階の廊下にペストリー、珈琲、紅茶、ジュースが並べてあります。つまりみなさんこれを部屋に持って帰って食べるというわけです。嫌な人は外へ食べに行けばいいわけですね。
外を歩くと、人気のありそうな朝飯を出す店には観光客が群がっています。そうでない店と際立っていて、人気のある店はすぐにわかります。待っててもいい人は並べばいいのです。
かねての計画通り、今日は西へ一直線、リンカーン・パークにあるLegion of Honor美術館の見物です。なんたって地元の車を持っている人なら大したことはないでしょうし、団体ツアーでバスが連れて行ってくれるのならまだしも、個人旅行では、なかなか行くチャンスがなくて、今回初めてです。
MUNIバスですが、Gearyを西へ行く38番のバスにPowellまで行って乗ることにしました。なんと38番にはrapidの38Rというものも走ります。どっちに乗ってもいいのですが、幸いきたのが38Rで途中では先行していた38を追い抜きました。私たちは33rd St.でおりました。美術館へ行くにはここから18番で美術館へ行くか、38番でもう少し先まで乗って歩いて登るかのいずれかですが、有無なく、私たちは18番のバスを約半時間ボォ〜ット待つ方を選びました。
バスの切符は大人は2.25ドルですが、65歳以上のシニアはなんとたったの1.00ドルです。しかも!この切符は90分間トランスファー、つまり乗り換え可能でございます。ところが、貰ったヘナヘナな紙の切符には「Travel must be completed by time indicated」と書いてあるのですが、下を切ってある時間を見るとかなり先の時間になっています。しかも、ドライヴァーはそんなもの、見もしません。
私たちはこの切符で18番のバスに乗り、美術館を楽しんで、また帰ってきて、33rdから1番に乗り換え、チャイナタウンを目指しました。
美術館の入場料は大人は10ドル、シニアは7ドルですが、なんと公共交通機関で来た人は切符を見せればひとり5ドルになります!従って私たちはふたりでたったの10ドルでした。たぶんこれまでに入った美術館では(無料で入ることのできる施設を別にして)最も安い入場料だったはずです。
アメリカのオルセーという言い方もあるそうですが、それほど印象派に偏っているわけではありません。オランダ絵画が大好きな私としてはまぁまぁとでもいっておきましょう。
美国銀行で現金を入手して、勇躍、新亜州へ、飲茶とくりこんだまではいいのですが、なんせこの歳の二人ですから、チャイニーズ・ブロッコリー、エビの米皮茹で、ポークシウマイ、ビーフシウマイをとったらもうそれでお腹いっぱい。ブロッコリーは箱に入れて持って帰る始末。これで26ドルにもなり、tipをつけたのに、ありがとうの言葉すらないといういつもの中華式傲慢サービスでしたが、美味しい飲茶であったことは間違いありません。
今度は45番のバスでMarket方向へ下ります。MACY’sの並びにGoorin Brothersの店があると聞いていたので、探しに行きました。全国に店を持つ帽子屋ですが、パサディナやボストンで入った店に比べたら、驚くほど小さな店で、ネット上で見ていた麻でできた洒落たハットもあったのだけれど、ちょっと金額的に高すぎることと、積み上げに失敗していたものと見えてトップ部分に皺が寄ってしまっていて、これは直しようがないことを知っていたので、諦めました。
この辺まで来て、頭が痛くなり、どうやら熱中症になってしまっても困るので、38番にまた乗って帰ってきました。暑いってのは辛い!明日のYosemiteはなんと最高気温35℃だといっています。西海岸はどこもかしこも、むちゃくちゃ暑くて、テレビでは大騒ぎになっています。それでも風が吹いた日陰に入れば過ごせるのですけれどねぇ。
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