今日はこのクルーズのハイライト、Glacier Bayに船が入っていきます。
朝、6時半に目が醒めるともうすでに船足は遅くなっていて、フィヨルドの中に入っています。寝ぼけ眼でガラス越しに外を見ていると小さな、それでも端っこそうなボートがやってきました。あれが多分船に乗り込んできて解説をしてくれるというパーク・レンジャーでしょう。
船のDeck-4の一番船首よりの扉が開いていて、日頃は立ち入りが禁止されているVow Deckが公開されています。公開されてはいますが、風上に向かって入っていくので、大変に厳しい風にさらされます。ちょっと油断していると風に飛ばされんばかりでございます。しかし、ここまでやってくるのはよほどの物好きのようで、あるいはとんでもないほどの長い交換レンズを抱えた爺さん、婆さんの写真マニアの方々でございます。
朝飯をそそくさと済ませてブリッジ上の「Crows Nest」へ行ってみると果たせるかな女性レンジャーが三人乗り込んでいて、現在地からこれから見られる氷河についての解説、参考になる書物等を店開きしています。ずっと解説や、レクチャーが続きます。
昼飯の頃にはもうほとんどの乗客が氷河の見えるところへやってきて、思い思いに盛り上がろうとします。これまでこんなにいると思わなかったくらいの日本人乗客も遭遇しましたけれど、日本人はあえて「日本人ですか?」とは聞かないのですねぇ。ま、人のこともいえませんが。そういうと嫌がられるような気もしますし、向こうもそう思っているのかもしれません。
母親と娘二人、そしてそれぞれの婿さんの5人家族の旅、福岡から来たという5-6人のおばさんグループ。多分米国在住と思しき日本人のお婆さん二人組。やっぱり米国在住ではないかと思われる日本人の爺さん。若い、と言っても40代くらいではないかと思われるカップルは3カップルくらいいるようでもありますが、どうもツアー参加ではなさそうです。後からわかってきたのは、広島から参加のおじいさん一人旅、われらと同世代と思しき夫婦者数組。ちょっと若そうな夫婦組。
考えてみるとこのクルーズはシルバー・ウィークの木曜日と金曜日を休めば、すっぽりとはまり込むという行程です。日本から全日空で初日に離日、シアトル到着、乗船、最終日下船、全日空搭乗、日曜日日本帰着というわけでそれほど休んでいることが目立たなくて済みます。なるほど!
賑やかなのは、やっぱり中国系のグループで、どこから来られたのか、私にはさっぱりわかりませんけれど、4-5人の女性ばかりのグループは大層無邪気に盛り上がっておいでです。
ジョンズ・ホプキンス氷河の舌端ではなかなか思ったように氷河の崩落を見ることは難しいと聞いていますが、なんと、近づいていくと、ドォ〜〜ン!という雷鳴のような音とともに氷河がパックリ割れて崩落し、ドッカァ〜ンと海に落ちました。いや、これはラッキーそのものでございます。中国系の女性グループがわぁわぁきゃぁきゃぁで参りました。
夕食は基本ダイニングのヴィスタに行きました。美味しいビーフをいただきました。デザートはヘーゼルナッツのムース。この類は美味しうございます。
夜10時からシアターで男女それぞれ6人づつのショーダンシングチームのショウを楽しみました。いつもの司会者が今日は良い天気で良かったねぇ、ジョンズ・ホプキンスの氷河のところではキャプテンは1マイルにまで近づいてくれたんですよ。といってから「今日の夕暮れはすごかったですねぇ」とまさに私たちが言いたくなりそうなことを言ってくれました。
このショウチームはずっと一週間乗っているのだろうか。それにしちゃ一度しかショウがないのはもったいないなぁと思ったのですが、ひょっとしたらジュノウで先に停まっていたあっちの船からやってきたんじゃないのかなぁと思ったのですが、どうでしょうか。あとになって乗客のダンスコンテストのお相手を務めておいででしたから、それからはずっと乗っていたわけです。
0 件のコメント:
コメントを投稿