体が痛い。疲れてきました。やっぱり昨日の10km超のウォーキングはかなり効きました。
ちょっと人には話せない話なんですが、実はLeidenにいた時に、やわらかぁ〜いトイレットペーパーを買って、持って歩いています。私にとっては欧州のホテルが使っている程度のトイレットペーパーだと痛いんです。しかし、トイレットペーパーは8個入りなんてパックで売っていて、まぁ、残りは諦めかなと思ったのですが、詰め込んでみると結構入るもので、そのまま今日に至るまで持ち歩いております。
持ち歩いているものというと、今回は新兵器を一つ。それはコーヒードリップのカップです。米国や豪州を旅している時は概ね、宿泊施設の部屋に湯沸しがありますが、欧州ではほとんど見ません。それで欧州を旅する時はいつも小さな湯沸しと、ドリップカップを持って行くのですが、このドリップカップがバカになりません。というのは結構場所ふさぎな上に、下手をするとプラスティック製のものは割れてしまいます。それで今回はこんなものを合羽橋道具街のUNIONで見つけました。小さいのです。それでいて機能はちゃんと果たします。これは優れものです。
今日はMurrenから坂道をとっとと降って、隣の村、Ginmelwaldに足を伸ばしました。今朝は霧は出ていないのですが、曇り空で風もなく、ユングフラウやアイガーはあんまり良く見えていません。それでもこちらから見ているとメンリッヘンの展望台あたりは良く見えています。雲が高いということでしょう。でも、こういう日は温度が急激に上がるわけではないので快適です。
Ginmelwaldという村があるのは全く知らなかったのですが、先週Allmendhubelに登ってフラフラ花に捕まっては止まり、止まりして降りてきたときに、お昼のサラダを食べた小屋でランチョンマット替わりに出された地図で隣村がGinmelwaldだとわかったのでまたまたトロトロと坂道を下って行ったというわけです。
登ってくるのはちょっと容易でなさそうな直線で、かなりな斜度のある坂道の連続です。降りていくのも膝が笑いそうですが、全部舗装がされています。しかも、傷んできた舗装の修理工事中でアスファルトを路面に吹き付け、そこに細かく割った砂利を盛り付けるという仕事です。
途中には4箇所ほど説明看板が付いているところがあって、雪崩防止のために植林をしているとか、その植林した苗木を保護するために三本足の柵をこしらえているとか、通りかかりの観光客の疑問に答えています。
こんなところにまで気を配っているというのはさすがです。さすがといえばスイスはどこへ行っても黄色い行き先案内表示がされています。ポイントの表示は茶色い看板と使い分けされていますが、とてもうまくできていて信頼度高いものがあります。これがなかったらそりゃ大変。なにしろ周囲に聞く人もいませんからね。
先週のAllmendhubelからの花見物も、昨日のLauterburunnenの谷の滝見物も、一昨日のMännlichenからAlpiglenへのハイキングもほとんど人がいませんし、今日のGinmelwaldへの散歩もほとんど人に出会うことがありません。こんな毎日を送っていると、今日のようにMurrenの村に帰ってきて、Schilthornbahnへ登ろうとする人々に遭遇するとなんだかえらい人ごみの中に帰ってきたような気がします。これでは明後日Zurichに出て行って、その後Bostonに飛んだら、とても違和感があるような気になってしまうようで、とても心配です。なんとまぁ、贅沢な悩みでございます。
ところで、そのGinmelwaldの村ですが、スーパーこそありませんけれど、とても落ち着いた佇まいの村で、どうしてスイスのこんな山の中にこんな大きな家を建てるんだろうと思うほどの家々です。私のような一軒家に住んだことのない哀れな爺さんから見ると、資材をあげるのも大変だっただろうに、なんでわざわざこんな大きな家を建てるのか、どうも理解ができかねるのでございますよ。
この村で二匹の猫に出会いました。両方とも、とても綺麗な、品の良い顔立ちをした人懐っこいことこの上のない猫くんで、ちょっと向かい合うと「オウ、オウ」とでもいうような雰囲気でくっついてきます。しかし、ちゃんと自分のテリトリーを守っています。瞬間的に、自分も岩合さんのような気がしてきましたよ。
ここもなん軒か宿泊施設があります。B&Bだったり、ゲストハウスだったり。山々が綺麗に見えるわけでもないし、移動が楽なわけでもないですから、一体全体この村に逗留するのはどんな人なんだろうという気はしますが。
30分に一本のロープウェイでMurrenに帰ってきましたが、ロープウェイの事務所は12時から2時間お休みなのは普通のお店と一緒です。ただし、自販機で切符は買えますが、ほとんどの人が切符を買って乗っている気配がありません。多分村の人たちなんじゃないでしょうか。ひとり6.80フランということになっています。Murrenのスーパー、COOPもお昼は午後12時から1時45分までお休みです。
Murrenのロープウェイ乗り場に到着してみると、タンデムのパラセールに乗ると思しきオペレーターとお客の組み合わせが降りて行きました。すぐさま彼らの後を追って小高いところへ。すると、そこにいた若い女性があんまり喋り慣れていないと思われる英語で自分を山をバックに写真を撮ってくれというのでお答えしました。すると彼女はベトナムのハノイから来たんだそうで、Bernのホステルから昨日の夕方にLauterbrunnerにきたばかりだそうです。あっちを見ては、アァ綺麗だ!といい、こっちを見てはわぁ〜っ!と騒いでいます。
彼女の話ではBernのホステルには10人ぐらいの日本人の高齢者グループが逗留していたけれど、ほとんどの人が英語も通じなかったというんですね。英語が通じないでホステルの旅をする高齢者グループってのはかなり興味ありますね。
そのうちにとうとう、そのタンデムが飛び始めました。ただ見ていると、いとも簡単に飛び出します。風が来たなと思うと、後ろにいるオペレーターがふわっとパラセールを立ち上げたらトットっと走りだし、前にいるお客が「きゃっ!」という間も無くふいっと浮かび上がります。いやぁ、簡単だねぇ。安くても170フランだってんですけれどねぇ。
今日は霧も晴れていましたので、これはひょっとするとまた夕焼けが見られるんじゃないかとウィンドウ・ブレイカーを着て外のテラスに行ってややしばらく見つめておりましたが、とうとう赤くなることはありませんでした。それでも山の見え方が次々に変化していくのは見ていて飽きません。多分いつまでも飽きないと思いますね。
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