15日目 バーゼル
暑い!無茶苦茶だ!真夏だ!31℃を記録しちまった!なんだ、これ!?
なんたってバーゼルは宿舎から滞在中の市内交通乗り放題券が出ますから、出かけなくちゃ損!バックパッカースに投宿しても出るので、それが一番効率が高いといっても良いかもしれない。今日はその元を取る意味でも、長いトラムに乗ってみようと、市内から8号線に乗ってドイツ領内にまで突入!Weil am Rhein駅はどうやらドイツ国境ギリギリくらいのようです。すぐ横の道路にはスイスとドイツの国境チェックラインがありました。それでハッと思い出しました。スイスはEUじゃないんだもの。
8号線のトラムは終点でぐるっと回って折り返します。私たちは正直に一旦降りて、反対側のホームに行きました。折り返してきた車両にはもう乗っている人たちがいます。連中もやっぱりタダ券を持っている観光客です。バーゼルのトラムやバスはひょっとすると観光客ばっかり?それにしても頭がいいというか、ガンガンサービスを繰り出して観光客を呼び込み、高い物価でがさっと金を落とさせるわけですね。
昨日は午後遅くなってマルクト広場に行ったので、もう終わっていたマーケットがやっているうちにと、マーケットに行ってアスパラガスを買いました。かなり太い、白い綺麗なアスパラガスが500gが9フラン。新ジャガと、美味しいイチゴも入手。今日の夕飯は宿舎のYMCAホテルのキッチンで調理して食べようじゃないかという趣向です。
それはそうと昼飯をどうしようかという算段ですが、昼飯時になると、そこらじゅうで外のテーブルに多くの人たちが座り込んで食べていますが、観光客は思い切った金を使ってくれますから、大歓迎でしょうねぇ。私なんぞはどケチですから、できることならタダで食べたい。それは許されないから、一番安いものを食べますね。
ふと気がつくと、お客の列ができている屋台があります。おっさんが何やらスライスしています。おばさんが薄いパンみたいなもので挟んでいます。しかし、よく見るとそのスライスしているものはどうやら生ハムです。しかし、トマトだ、レタスだと挟んでいるものもあります。よくよくメニューを見たら、生ハムだけだと9フラン!スペシャルというなんでもどっさり挟むやつはなんと17フランでございます。それを私の前に並んでいる小娘がそれと飲み物を注文して20フランを払っておりました。昼飯のサンドイッチがこの値段!?やっぱりスイスはおかしい。高すぎるでしょ?
今日は美術館二つに見物に参りました。バーゼルの美術館といったらKunstmuseum Baselの本館が有名なんですが、現在リノベーション中で来年の4月にならないと終わらないと言われています。しかし、現地の工事を見ると、本当に1年後に開館できるのか、疑い深くなります。そこでMuseum für Gegenwartskunstの方で一部公開しております。その分こちらは今無料で入ることができます。ただし、ベルンの美術館と同じように写真不可でございます。あれ、もったいない。
出ようとすると、Holbein、Cranach、Grunewaldが他の美術館、Museum Der Kulturen Basel(民族博物館、でしょうねぇ)で公開されているというのでやって来てみると、こっちはなんと16フランもするのです。それでもあっちがタダだったしね、と入ります。バーゼル博物館カードを買えばいいのにね。
めったに民族博物館なんて入りませんけれど、こちらの博物館、1階ではなんとアヘンの歴史についてやっております。スイスらしいテーマといえばいえないことはありませんけれど(?)こんなテーマでやる!?日本の印籠がここに一緒に展示してあると、あれはアヘンの携帯用だったの?と思ってしまいます。英語はあったりなかったり。そして唐突ですが、Holbein、Cranach、Grunewaldが2階に展示されています。この博物館は写真自由です。近寄って撮影していると、係官のおじさんがやって来て「フラッシュは焚かないで」というのです。「私はフラッシュなんて焚いていない、オート・フォーカスの赤外線だよ」と説明しましたけれど、博物館の係員でもこれがわからないやつはいるだろうなぁと思いました。現場立会いを仕事にしている人たちはきっとつまらない仕事だと思っているんじゃないでしょうか。
夕飯をキッチンが混み始める前にと、午後5時半前に準備し始めました。途中で大学生と思しき若い女性群が短パン、半袖でやって来て、もう眩しくて仕方がない。やれやれ。彼らは10数人のグループの中に男が2-3名。ボロネーズソースを作ってパスタに絡め、バゲットとサラダで食べ始めました。
私たちは多分ここのキッチンではめったに調理されることがないであろう、ホワイトアスパラガスです。バンザァ〜い!
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