2015年6月28日日曜日

150627 (土)ワシントン国立美術館入り浸り

39日目

 朝から雨。しとしと雨。たぶんこんな具合に朝からしとしと雨なのは今回の旅で初めてじゃないですかねぇ。それでも今日はNational Museum of Artに行くんだから気が楽だぜ!ってなもんです。ルンルンでフォッギー・ボトムの駅へ。駅の入り口に屋台の傘屋が出ています。たぶん観光客が買うんでしょうか。
 Smart rip Cardに積んである金額もそろそろ危ないかもしれないからというので、駅の自販機でひとり10ドルずつ積もうと四苦八苦。ようやく解決。カードを読ませて残り幾らかがわかります。カードで積むを押します。すると20ドルと出てしまいます。そんなに積むのはもったいないと思いましょう?でプラスとマイナスのボタンを押して、これから積む金額を調節します。で、クレジットカードを入れます。読んでくれたらSmartrip Cardをまた充てるとそのまま金額がSmartrip Cardに積まれるわけです。

 ここまでうまくいったのに、プラットフォームにおりるエスカレーターが止まっています。それを降りてホームに立つと、行くての側に「本日はあっち側に電車が来ます」と書いてあるんです。どういうこと?単線になっちまったの?しばし待ってみても反対行きばかり。こりゃだめだ!外に出ます。サーキュレーターのバスに乗るしかないかなぁと思っているところへ#36のバスがやってきました。思わず手を挙げて運転手に「公文書館へ行くか?」と聞きました。美術館が公文書館のそばで、公文書館は地下鉄の駅があるからです。行くというのでまだ客が誰も乗っていないバスに乗りました。バスは私が泊まっているHotel Lambardyの前を通っていきます。

美術館はウェストとイーストに分かれていますが、ウェストがメインです。到着したのは11時近くになっていましたけれど、まだまだガラガラです。さっそくオランダ美術へ参ります。なんたってここにはフェルメールが、まだまだ論議のある一点を含めて4点所蔵されています。メインは「天秤を持つ女」「手紙を書く女」で、あとは「赤い帽子の女性」と「フルートを持つ女性」ですが、このフルートは「だと思われる」ということになっている作品です。そういわれるからそう思うのかもしれませんが、どうもイマイチな気がいたします。

 この美術館でフェルメール(米国人がいうのはヴァーミァーですが)よりもはるかに人気があるのはレオナルドダビンチの「ジネヴラ・デ・ベンチの肖像」ですが、私はこれは初めて知りました。後から後からお客さんがやってきて、前が開くことがありません。まるでルーブルのモナリザのようです。






 私にとって拍手喝采だったのはドガの彫刻、「リトル・ダンサー」でございます。なんと4体もここにあるんです。これまで4体を見てまいりましたが、一度にこんなに置いてあるとは思わなかったので、心の中は大騒ぎでございます。しかし、何度見てもよろしうございます。







 驚いたのはギュスターヴ・カイユボット Gustave Caillebotteの特別展です。特別展ですから写真撮影は禁じられておりますが、「床の鉋かけ(床削り、床に鉋をかける人々)」のポスターを見て足が止まりました。これは確かにどこかで実物を見ています。どこだったのかが思い出せません。そのポスターをじっと見ていたら、一度トイレのあり場所を訪ねたセキュリティーのおっさんが私に向かって二階にあるぞとサインを送ってきました。もう疲れていたのですが、素直に上がりました。

 なんと今日が初日!10月4日まで公開されています。カイユボットの弟を描いたという「ピアニスト」はブリジストン美術館からやってきております。「鉋掛け」はパリのオルセーからやってきています。思い出せなかったのも無理はない、オルセーは写真禁止ですから記憶に残りにくいのです。不思議なことに写真を撮ると、それを整理しますから、繰り返し網膜に映って記憶に残ります。それにしても随分たくさんの数を集めてきたものだと感心します。

 何よりも驚くのはワシントンのたくさんの美術館、博物館が入場料が無料だということで、それを聞いた時には唖然として、しばし飲み込めませんでした。そういえばオランダのどれでも美術館年間パスとか、この種のサービスには頭が下がりますよねぇ。感謝、感謝です。

 お昼ご飯は下のカフェテリアで。私は久しぶりにきのこのスープと小ぶりなローストビーフサンドイッチ。連れ合いはポークと付け合せ野菜。ひとり10ドル。上にはひとり20ドルのバフェがあります。見始めたのが遅いので、ランチは午後2時でした。



 それまで出会う東洋人といったら中国系のアメリカ人ばかりでしたけれど、午後になってようやく日本人のシニア夫婦とすれ違いました。何となくツアーグループの匂いがしたのですが、上に上がってみると阪急交通社のバッジをつけた人たちが25人ほど連なって固まりになって絵の前を占領していました。これは周りの人たちには相当負担になります。自分がこっちの側に回ってみて初めてそれがわかります。

 中国系の人たちの特徴は絵の前でまで、ポーズをとって写真を撮ろうとすることでしょうか。相当に周辺に負担をかけていますが、全く気が付きません。レンズに向かって取る表情とそうでない時の表情の大きな違いを楽しむことにします。(良い趣味とは言えないですね)。

 美術館に閉じこもる日は歩く歩数が伸びません。そりゃそうです。今日も8,000歩を超えるか超えないかという程度です。それなのに、大変に疲れています。今日もまたWhole Food Marketでおかずをtake outしてきました。

 Whole Food Marketの中にあるテレビでサッカーのなでしこがオーストラリアに1-0で勝ったことを知りました。やった!ベスト4だ!






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