41日目
いよいよワシントンDCも最終日、といっても今回はたったの4日間。最後の今日が連邦議会の見学予約を入れてあったので、朝は6時に飛び起きた、というのは嘘で、ズルズルと起きた。もう体がくたびれ果てていて、なかなかいうことを聞かない。朝早く目が覚めたから昨日作っておいたサンドイッチを食べちゃおう!これが正解。
連邦議会に入るときに水も食べ物も全部捨てちゃわなくちゃいけないんです。入ってからクロークがあるだろうと思っていたのは全然甘い。入場の列を作っているときに御託宣があります。列からそれぞれの人が出てきて外に置いてある大きなゴミ箱にポンポンと投げ入れます。これだけに来た人は良いけれど、普通はそこから他へ回るんだから、いろいろ持ってんのよねぇ。
入るときのセキュリティー・チェックは相当に厳しいものがあります。飛行機と同じくらいです。連れ合いなんぞ日頃飛行場のチェックではきっと引っかからないのですが、ここでは引っかかっておりました。逆に私は日頃引っかかるのですが、ここでは引っかかりませんでした。背中に背負っていたパスポートもなんともなく。
ここを通ると、あとはリザーブを取っている人と、レザベーションのない人とに右と左に分かれます。ここはワシントン記念塔と違って、1日の定員というのはありませんから、ほとんどの人はレザーブを持たずにやってきます。私は朝9時の一番早いリザーブを持っていました。われわれと予約なしの人たちが混ざって、20人ほどがひと組になってヘッドセットから流れる声にくっついていきます。ちょっと離れると聞こえなくなりますから、慌てます。
写真撮影は全然大丈夫ですが、結局見せてくれるのは映画と彫像ホールですから、議場を見られると思っていたら大間違い。その上現在テレビでも見られるように連邦議会場は足場を巡らしていてかなり違和感のある外観となってしまっています。私はむしろこんな格好の議場を見ることはもう今後ほとんどないだろうと面白がっていますが、連れ合いは、どうせならといっています。
知らなかったのですが、ジェファーソン図書館には地下のトンネルで繋がっていますから、この暑い時期、冷房と日差しに交互にさらされることなく、図書館を見物に行くことができます。こっちの方がなんぼか面白かったですねぇ。ワシントンにもう一度来るとしたら、この図書館の中と、公文書館にこもってみたいですねぇ。ジェファーソンのことばに「I can not live without books.」というものがあるらしいのですが、これはこれは相当よろしいことばではないかと思っております。正に、その通りといってあげたい気持ちに駆られ、このことばが書かれたキャップを買ってしまいました。
ここから私たちは最高裁判所の前を通ってNew Jersey St.とLouisiana Ave.そしてD St.で囲まれた三角形にある「日系米国人碑」を目指すのですが、最高裁判所前にはたくさんのテレビカメラチームが滞留中です。一体なんだろう?例の同性結婚の合法判断に関するものでしょうか。中には「本来、結婚というものは一人の男性と一人の女性によるものだ」と書いたプラカードをぶら下げて歩いている人がいるかと思うと、「中絶反対」やら何人も横断幕を掲げた人たちがいます。それも目の前です。日本だったらみんな通りの向こうに押しやられているところでしょう。なんたって原発反対だって、「戦争法制化」反対だって首相官邸の向こう側に押しやられていますものねぇ。政府がいかに悪いことをしているのかということがわかりますね。
自転車で通りかかった警官に「この辺に日系米国人の碑があるらしいけれど、知っているか?」と聞いたのですが、彼は早速携帯でGoogleで探してくれました。すぐです。別れ際に彼は「God Bless Google」といって笑いました。
途中でカリオンがいい音を聞かせてくれるRobert A. Taft Memorialがあります。その芝生を歩いていると、ふと気がついたらリスが何匹も、ぴょんぴょんと動いています。一体こんなところに彼らが食べる餌があるんですかねえ。
日系米国人記念碑は真ん中に有刺鉄線に絡まれている庭のツルの銅像があって、アジア太平洋戦争の時に日本人および日系米国人が強制収容したキャンプの名前が10カ所あげてあり、日系米国人部隊442部隊がトルーマンから勲章を受けた時のトルーマンの演説(敵と戦うだけでなく、差別とも良く戦った・・)や、ダニエル井上元上院議員のことばと一緒に442部隊の戦争犠牲者の名前がびっしりと書いてあります。どうぞご興味のある方は関連資料をお読みになるか、映像を見てください。
お昼ご飯はユニオン・ステーションに向かいました。こんな大きな駅には必ず大きなフードコートがあるに違いありませんから。
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2015年6月30日火曜日
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